一夜を共にしたかつての片思い相手は、優秀外科医だった。〜憧れの君と私の夢〜
 成哉が貰うチョコレートのうち、手作りは6割既製品は4割の割合だった。成哉は貰ったチョコレートのうち既製品は家族や親戚に渡し、手作りを中心に食べていた。既製品は賞味期限が書いてあるが手作りにはそれが無いからである。父親も職場でチョコレートをかなりの数貰って帰宅していたので、家族がかりでチョコレートを必死で消費していたのだった。

「成哉、そんなに貰ったの?!」
「う、うん……」
「1週間はチョコ漬けね……とりあえず親戚に渡せるものは渡しておこうかしらね」
「うん、お願い。さすがに俺1人では食べきれないから」
(胃もたれしそう)

 次に運動会。成哉は運動神経にも優れており体育の成績も良かった。なのでいつも運動会では最後のトリを飾るクラス対抗のリレー大会に駆り出されていた。

「藤堂くんがんばってーー!」

 女子達の黄色い声援を浴びながら、彼はバトンを持って走る。ちなみに成哉は走る事に対してはそこまで自信は無かった。成哉は運動も出来るとはいえ、成哉より50メートル走で速いタイムを出している男子は何人かいる。なのでいつも全力で走っていた。また成哉が手抜きをすれば男子から何か言われそうだという考えもあったのだ。
 こうして人々に囲まれた生活を送って来た成哉。愛海とはこの時点ではそこまで大きな接点は無かったのだった。

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