君の笑顔を、僕だけに。
自分のクラスにとぼとぼ歩いて向かうと、
もう既に皆仲良くなっていた。
(高校生ってこんなもんなの…?!恐るべし…)
今日は午前中で学校は終わりなので、家に帰ったら
お菓子でも食べよう、と帰り支度をしていると
「ねぇ」と誰かを呼ぶ声がした。確定で私では無いので帰り支度を続けていると、
「ねぇ、花野さーん」
(ん?私?!)
と思わず振り向くと夏希がいた。
「違う花野さんじゃないですか?!人違いです!
ていうかあなたと喋ったこともないですし!」
「プッ…ククククク…」
夏希は口を押さえながら笑った。多分笑うのを我慢しているつもりなんだろうけれど、全く抑えられていない。
(何笑ってんねん)
と心の中でツッコミを入れたが、そんなことはどうでもいい。
夏希がなぜ私に話しかけたかだ。
「だからなんですか」
「花野さんって僕と同じ中学だったでしょ?
てことでよろしく!」
「いやよろしくって訳分からないですし!ていうかどうして私の名前を知って…」
(いくら同じ中学校とはいえ喋ったこともないし目立たない私なんかより、ああいう可愛い子と喋ればいいのに、)とクラスの子を見ながら聞くと
「いやー僕の友達が「花野さんって可愛いよね」って話してたから当然知ってるよ!」
「えぇ?!」
もう既に皆仲良くなっていた。
(高校生ってこんなもんなの…?!恐るべし…)
今日は午前中で学校は終わりなので、家に帰ったら
お菓子でも食べよう、と帰り支度をしていると
「ねぇ」と誰かを呼ぶ声がした。確定で私では無いので帰り支度を続けていると、
「ねぇ、花野さーん」
(ん?私?!)
と思わず振り向くと夏希がいた。
「違う花野さんじゃないですか?!人違いです!
ていうかあなたと喋ったこともないですし!」
「プッ…ククククク…」
夏希は口を押さえながら笑った。多分笑うのを我慢しているつもりなんだろうけれど、全く抑えられていない。
(何笑ってんねん)
と心の中でツッコミを入れたが、そんなことはどうでもいい。
夏希がなぜ私に話しかけたかだ。
「だからなんですか」
「花野さんって僕と同じ中学だったでしょ?
てことでよろしく!」
「いやよろしくって訳分からないですし!ていうかどうして私の名前を知って…」
(いくら同じ中学校とはいえ喋ったこともないし目立たない私なんかより、ああいう可愛い子と喋ればいいのに、)とクラスの子を見ながら聞くと
「いやー僕の友達が「花野さんって可愛いよね」って話してたから当然知ってるよ!」
「えぇ?!」