セレブ御曹司の恋を遠巻きに傍観するはずだったのですが。 ~能面顔の悪役令嬢は、それでも勘違いに気付かない~
17歳 〜イスタンブールに行こう〜
昨夜の日本食を食べる会は、先生の見回りにより、杵築の話を聞いた後すぐに解散となった。
今日は修学旅行の最終目的地、イスタンブール。言わずと知れた、トルコ最大の都市だ。
イスタンブールでは、班ごとの自由行動の時間が多い。
私たちは、ブルーモスクを見学した後、三杉セレクトの店で昼食をとった。
「……何で、いつもいるの。」
班行動のはずなのに、杵築たちの班はいつも、うちの班と一緒に行動しているのだ。
12人がゾロゾロ歩いている様子は、ちょっと目立っている。
「うちの班の行き先は、三杉に調べさせたリストで決めているからな。たまたま被っているだけだ。」
飄々という杵築。
正確には、三杉じゃなくて、三杉の家の使用人さんが調べたのだろう。
今日は修学旅行の最終目的地、イスタンブール。言わずと知れた、トルコ最大の都市だ。
イスタンブールでは、班ごとの自由行動の時間が多い。
私たちは、ブルーモスクを見学した後、三杉セレクトの店で昼食をとった。
「……何で、いつもいるの。」
班行動のはずなのに、杵築たちの班はいつも、うちの班と一緒に行動しているのだ。
12人がゾロゾロ歩いている様子は、ちょっと目立っている。
「うちの班の行き先は、三杉に調べさせたリストで決めているからな。たまたま被っているだけだ。」
飄々という杵築。
正確には、三杉じゃなくて、三杉の家の使用人さんが調べたのだろう。