人生のどん底から、絶頂へ。
二時間勉強した後、時間を忘れて白翔先輩と雑談していた。
白翔先輩には二弟がいて、甘党で、動物が好き。白翔先輩のことを沢山知れた。
夜中の二時になった頃、白翔先輩が優しい声で私に聞いた。

『ねえ？一個聞いてもいい？
この前、何が結菜を苦しめてたの？』

"何が結菜を苦しめてたの？"
この聞き方に白翔先輩の優しさを感じた。

『テストがダメだったっていうか、なんていうか。』

『あー、そーだったんだね。辛かったね。
それは、親御さんに何か言われるとか？それとも自分で辛くなっちゃった？』

『両親が、怖くて、、』

『そっかそっか。
・・俺は味方だから安心して大丈夫だからね』

こんなの、白翔先輩しか許されない台詞。
そう思った。
そして、同時に眠気が私を襲った。
スマートフォンを枕の横に置き、私は眠りについた。もちろん、電話は繋いだまま。
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