学年1モテるクール男子は地味子ちゃんを助けたい。
これから先を、君と。
あの後。


非常階段での大騒ぎは先生たちの耳に入り、私以外のフィールドワークの班のメンバーは、全員こっぴどく叱られ、旅行中ずっと反省文を書くことになった。


私はというと、フィールドワーク中は大人しい子たちの班との同行が決定。


飛び入り参加でびっくりしただろうに、みんな嫌な顔一つせず私を歓迎してくれた。


「及川、フィールドワークどうだった?」


2日目の夜。


売店の前にいた氷高くんが、心配そうな顔で駆け寄って聞いてくる。

「とても楽しかったよ。みんな優しくて、新しい友達もできそう!」

「そっか。それは良かったな」


弾んだ声で答えると、氷高くんはホッとしたように胸をなでおろした。


かと思えば、大事な話をするように私に向き直って、


「あのさ。及川って、明日の自由行動はもう誰かと約束してる?」

「ううん、まだだよ。どうしたの?」

「もしよかったらさ、その時俺と一緒に行動しない? 及川がいいって言ってくれるなら嬉しいんだけど……」


なんだかはじめてのデートに誘われたみたい。


少しずつ自分の顔の温度が上がっていくのを感じながらも、自然と心から笑顔になってうなずいた。


「いいよ、一緒に行こう。氷高くんと一緒なら、きっとすごく楽しいと思うから」



【完】

< 36 / 36 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:21

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

表紙を見る 表紙を閉じる
「きみに、あるミッションを託したいんだ」   大手アイドル事務所・スパークルの社長のパパ スパークルのアイドルが通う学園・星宝学園の理事長のママ そんな二人に託された私のミッションは…… 大人気男の子4人組アイドルグループ starixのマネージャーになること! でも、それは表向き。 本当は私に宿る異能の力で、starix絶対的センター 氷高瑞稀くんの護衛をすることになっていて…… 異能力どころか、女の子だということも バレないように過ごすマネージャー×寮生活は、 イケメンアイドルだらけでドキドキ&ハプニング連続! 私、これからどうなっちゃうの~っ⁉ 【私、男の子マネージャーになって、 推しアイドルをお守りしますっ!】 2025.08.29
不器用なきみは、涙色の明日を描いていく。

総文字数/5,330

恋愛(純愛)16ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
どんなに頑張っても、しっかりしようと思っても。 自分の中の見えない何かに振り回されて、 思うようにうまくいかない。 そんな不器用な私のことを、 きみはいつも支えてくれた。 【不器用なきみは、涙色の明日を描いていく。】 2025.12.5
失恋したら、御曹司の愛に囚われました。

総文字数/13,673

恋愛(学園)5ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
こちらはマンガシナリオになります。 「第9回noicomiマンガシナリオ大賞」にエントリーしています。 2025.11.28

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop