断罪されて死に戻ったけど、私は絶対悪くない!
“あり得ない、こんなこと絶対許されないわ、公爵令嬢である私をたとえ王太子であったとしても、第二王子の一存で処刑するだなんて”

「へ、い……かは……っ、!」

 陛下はどこに、と途切れそうになる意識で見回した先には、宰相がいて。


“まさか、まさか本当にこんなことが国に認められているとでも言うの――……!”
 

 
  

「――って、そんなのやっぱりあり得ないわッ!」
「ビクトリア様!?」

 バンッと机を叩いたような音が響き、手のひらがじんと傷んだことでハッとする。

「あら? 私、今夜会で処刑されたんじゃ……」

 唖然としながら痛む箇所へと視線を向ける。
 今痛むのは、突然剣を突きたてられた腹部ではなく、どうやら机を叩いてしまった手のひらで。

 そしてじんと痛むその手のひらは、私の見知ったサイズよりずっとずっと小さかった。


「大丈夫でございますか!?」
「エマ?」

 そこにはやはり私の知っている彼女よりずっと若い彼女がそこにいて。

“どういう、こと?”

 唖然とした私は近くにあった鏡に飛び付いた。

「ッ! ……エマ、今日はいつ……いえ、私はいくつなの?」
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