籠の中の鳥 〜囚われの姫と副総長〜
その言葉に、キッと目を細める玲。


「それはできない。またなにをしでかすかわからないからな」

「…だからなにもしませんって。頭下げて平謝りする情けない姿なんて…なるべく人に見られたくないですから」

「そうだったとしても、もうお前は信用ならない」


玲は断固として拒否。

絶対に、この場にわたしと裕一くんを2人きりにさせたくないようだ。


わたしも、できることなら2人きりの状況は避けたい。


でも、こんなボロボロの裕一くんがまたわたしになにかしようとする体力や気力があるとも思えない。


それに、これが最後というのなら――。


「玲。少しの間、裕一くんと2人にさせて」

「なに言ってる…!」

「大丈夫だよ。それにもしなにかあっても、ドアのそばで待っててくれたらすぐに駆けつけられるでしょ?」
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