籠の中の鳥 〜囚われの姫と副総長〜
すぐに、裕一くんは謝りにきたわけではないと悟った。


「もう用がないなら出ていって。それとも、玲を呼ぼうか…?」

「それはちょっと待ってください…!ボク、美鳥サンにいいものを持ってきたんです」

「…“いいもの”?」


裕一くんは、なにやらブレザーのポケットの中を探っている。


「これです」


そして、テーブルの上に置いたのは小さな小瓶。

中には透明の液体が入っている。


「…なんなの、これ?」

「ん〜…。ボクも詳しくはわかんないですけど、簡単に言うなら“ちょっとアヤシイ薬”…ですかね?」


裕一くんいわく、前に地元の先輩からもらったんだそう。

飲めばたちまち体が痺れ、力が入らなくなってしまうのだとか。


「要は、“毒薬”っていうやつですね。でもべつに、死にはしないらしいっすけど」
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