籠の中の鳥 〜囚われの姫と副総長〜
「十座もあたしに惚れ込んでるの。あなたがどんな手を使おうと、十座はあたしのものよ」
「わたしから見ても…2人はお似合いに見えます。それに、わたしは早く妃候補から外れたいと思っているので、2人の邪魔をするようなことはありません」
「わかってるのならいいけど、学園の全校生徒たちからうらやまれ、RULERのメンバーはひれ伏し、そんな妃候補のなにが不満っていうの?…変なコ」
茉莉花さんはクスリと笑って、長い黒髪を耳にかける。
「あっ、もしかして。あたしに嫉妬して、自分も十座の愛がほしいとか?」
「…それは絶対にありえません!!」
わたしが突然声を荒げて立ち上がるものだから、茉莉花さんは驚いたように目を丸くしている。
「びっくりした〜…。大声出さないでよ」
「す…、すみません」
「わたしから見ても…2人はお似合いに見えます。それに、わたしは早く妃候補から外れたいと思っているので、2人の邪魔をするようなことはありません」
「わかってるのならいいけど、学園の全校生徒たちからうらやまれ、RULERのメンバーはひれ伏し、そんな妃候補のなにが不満っていうの?…変なコ」
茉莉花さんはクスリと笑って、長い黒髪を耳にかける。
「あっ、もしかして。あたしに嫉妬して、自分も十座の愛がほしいとか?」
「…それは絶対にありえません!!」
わたしが突然声を荒げて立ち上がるものだから、茉莉花さんは驚いたように目を丸くしている。
「びっくりした〜…。大声出さないでよ」
「す…、すみません」