籠の中の鳥 〜囚われの姫と副総長〜
わたしは頭を下げ、おずおずとソファに座り直す。
「まあ、あたしもあなたみたいなのがNo.2でよかったわ」
「え…?」
「これまでのNo.2はみんな、No.1の座を狙ってあの手この手で十座に取り入ろうとしたり、あたしを陥れようとしたから」
上に立つ者に憧れを越えた嫉妬心を抱くのは、なにも男だけではなかった。
RULERの…、この妃候補の中では、女もその醜い感情に支配される。
「わたしは…、そんなことしません」
「そうみたいね。あなたと話せてよかったわ」
そう言って、余裕がうかがえる笑みを見せる茉莉花さん。
初め、この部屋へ入ってきたときは、茉莉花さんはわたしを警戒しているような態度で、口調もトゲトゲしかった。
だけど、わたしが妃候補から外れたいと思っていることを伝えたあとは、少しだけ表情が柔らかくなった。
「まあ、あたしもあなたみたいなのがNo.2でよかったわ」
「え…?」
「これまでのNo.2はみんな、No.1の座を狙ってあの手この手で十座に取り入ろうとしたり、あたしを陥れようとしたから」
上に立つ者に憧れを越えた嫉妬心を抱くのは、なにも男だけではなかった。
RULERの…、この妃候補の中では、女もその醜い感情に支配される。
「わたしは…、そんなことしません」
「そうみたいね。あなたと話せてよかったわ」
そう言って、余裕がうかがえる笑みを見せる茉莉花さん。
初め、この部屋へ入ってきたときは、茉莉花さんはわたしを警戒しているような態度で、口調もトゲトゲしかった。
だけど、わたしが妃候補から外れたいと思っていることを伝えたあとは、少しだけ表情が柔らかくなった。