籠の中の鳥 〜囚われの姫と副総長〜
慌ただしい雰囲気もなく、白衣を着た先生と看護師さんがベッドのお兄ちゃんの様子を見つめていた。
そして、先生がわたしに気づく。
「…ああ、妹さんだね」
「は…はい。兄は…」
わたしはお兄ちゃんのそばへ。
「キミがくるまでに何度も危ない状況が続いたが、そのたびに保ち直したよ。本当に強いお兄さんだね」
「でも…、容態が安定したわけではないんですよね…?」
「…そうだね。電話でも伝えさせてもらったとおり、今夜が山場かもしれない。しかし、お兄さんならそれも乗り越えてくれると私は信じている」
先生はわたしを元気づけるように、肩をぽんぽんっとたたいた。
なにかあったらすぐにナースコールを押すようにと言われ、先生と看護師さんは病室から出ていった。
「…お兄ちゃん、がんばって」
そして、先生がわたしに気づく。
「…ああ、妹さんだね」
「は…はい。兄は…」
わたしはお兄ちゃんのそばへ。
「キミがくるまでに何度も危ない状況が続いたが、そのたびに保ち直したよ。本当に強いお兄さんだね」
「でも…、容態が安定したわけではないんですよね…?」
「…そうだね。電話でも伝えさせてもらったとおり、今夜が山場かもしれない。しかし、お兄さんならそれも乗り越えてくれると私は信じている」
先生はわたしを元気づけるように、肩をぽんぽんっとたたいた。
なにかあったらすぐにナースコールを押すようにと言われ、先生と看護師さんは病室から出ていった。
「…お兄ちゃん、がんばって」