籠の中の鳥 〜囚われの姫と副総長〜
「このあと、先生から詳しいお話が――」
「…すみません!学校があるので、話はまた今度聞きにうかがいます…!」
わたしはすぐに手荷物を持つと、病室を飛び出した。
…どうしよう。
さすがに8時を過ぎていたら、なかなか起きてこないわたしの様子を確認しに部屋に行っているはず。
きっと今頃、わたしがいないことがバレて大騒ぎになっているだろう。
すぐに病院の前でタクシーを拾って、寮に着くまでの間に言い訳を考えないと…!
わたしは息を切らしながら、病院の外へ。
しかし、そこで足が止まった。
なぜなら――。
「おはよう、美鳥。迎えにきてやったぞ」
わたしの目の前には、不気味なくらいにニヤリと口角を上げて立ちふさがる、…十座がいたからだ。
その圧倒的な光景に、わたしは言葉を失うしかなかった。
「…すみません!学校があるので、話はまた今度聞きにうかがいます…!」
わたしはすぐに手荷物を持つと、病室を飛び出した。
…どうしよう。
さすがに8時を過ぎていたら、なかなか起きてこないわたしの様子を確認しに部屋に行っているはず。
きっと今頃、わたしがいないことがバレて大騒ぎになっているだろう。
すぐに病院の前でタクシーを拾って、寮に着くまでの間に言い訳を考えないと…!
わたしは息を切らしながら、病院の外へ。
しかし、そこで足が止まった。
なぜなら――。
「おはよう、美鳥。迎えにきてやったぞ」
わたしの目の前には、不気味なくらいにニヤリと口角を上げて立ちふさがる、…十座がいたからだ。
その圧倒的な光景に、わたしは言葉を失うしかなかった。