籠の中の鳥 〜囚われの姫と副総長〜
裕一くんのときのように。
それに、玲は今わたしが十座に飲ませようとした薬のせいで体調を崩している。
薬の効果で弱っている玲の姿を十座に知られるわけにもいかなかった。
だけど、抗争をしかけにきた暴走族を迎え撃つためにRULERのメンバーたちのほとんどが外出しているおかげで、寮内でだれかにすれ違うことはあまりない。
寮にある食堂の厨房も借りておかゆも作っていても、だれにも見つかることはなかった。
「玲、おかゆ作ったんだけど…」
そっと部屋へ入ると、玲は眠っていた。
朝は熱も高くて、寝苦しそうだった。
だから、少しでも眠れたのなら…よかった。
ベッドの横にあるサイドテーブルに、おかゆの入った食器をのせたトレイを置く。
そのとき、わずかに物音を立ててしまった。
「…ん……」
それに、玲は今わたしが十座に飲ませようとした薬のせいで体調を崩している。
薬の効果で弱っている玲の姿を十座に知られるわけにもいかなかった。
だけど、抗争をしかけにきた暴走族を迎え撃つためにRULERのメンバーたちのほとんどが外出しているおかげで、寮内でだれかにすれ違うことはあまりない。
寮にある食堂の厨房も借りておかゆも作っていても、だれにも見つかることはなかった。
「玲、おかゆ作ったんだけど…」
そっと部屋へ入ると、玲は眠っていた。
朝は熱も高くて、寝苦しそうだった。
だから、少しでも眠れたのなら…よかった。
ベッドの横にあるサイドテーブルに、おかゆの入った食器をのせたトレイを置く。
そのとき、わずかに物音を立ててしまった。
「…ん……」