籠の中の鳥 〜囚われの姫と副総長〜
わたしが食い下がるものだから、玲は呆れたようにため息をついた。
「…わかった。ただし、十座さんが帰ってくるまでの間な。俺もそれまでには、なにがなんでも治すつもりでいるから」
「うん、わかった!」
こうして、わたしは看病をしに玲の部屋へ通った。
まず、不動月学園の医務室に薬をもらいに行った。
しかし、なんの薬がいいのかわからない。
とりあえず、風邪薬と熱冷ましの薬をもらう。
食欲不振の玲が少しでも食べやすいようにと、ゼリーやアイスも買って。
玲には、部屋の出入りは慎重にと言われている。
妃候補は十座のもの。
世話役と言えど、絶対に手を出してはいけない。
つまり、頻繁に妃候補が幹部の部屋を出入りしていたら、あらぬ疑いをかけられかねない。
疑いをかけられたときの十座の怒りの矛先は、その幹部に行く。
「…わかった。ただし、十座さんが帰ってくるまでの間な。俺もそれまでには、なにがなんでも治すつもりでいるから」
「うん、わかった!」
こうして、わたしは看病をしに玲の部屋へ通った。
まず、不動月学園の医務室に薬をもらいに行った。
しかし、なんの薬がいいのかわからない。
とりあえず、風邪薬と熱冷ましの薬をもらう。
食欲不振の玲が少しでも食べやすいようにと、ゼリーやアイスも買って。
玲には、部屋の出入りは慎重にと言われている。
妃候補は十座のもの。
世話役と言えど、絶対に手を出してはいけない。
つまり、頻繁に妃候補が幹部の部屋を出入りしていたら、あらぬ疑いをかけられかねない。
疑いをかけられたときの十座の怒りの矛先は、その幹部に行く。