籠の中の鳥 〜囚われの姫と副総長〜
それを聞いて、ため息をつくように口から煙を吐く十座。


「…クソが!身の程も知らねぇバカ共がっ」


そう吐き捨てると、十座は点けたばかりのタバコを灰皿の上で荒々しくねじ消した。


「玲!オレは今から出る。もし美鳥の腕に痕が残るようなことがあれば、薬を塗り忘れたお前の責任だからなっ」


苛立ちを見せながら、玲を睨みつける十座。

玲は深々と頭を下げる。


「おい、行くぞっ。あのバカ共を今度こそ再起不能にしてやる!」


そして十座は、報告にきたRULERのメンバーといっしょに足早に部屋から出ていった。


十座がいなくなった部屋で、玲はわたしの肩に手を添えて廊下へと連れ出した。


自分の部屋へ戻ってくると、玲がバタンとドアを閉める。

わたしは、崩れるようにしてソファに座り込んだ。
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