悠久の絃 2
〜悠side〜

そろそろ痛み止めの効果が切れる頃だろう。

軽く触診して痛みが出ないといいんだけど、どうだろう。


「いと、入るよ」


いつもこの時間は鶴川先生の診察室に行くから、久しぶりに話そうと思っていた。

「いない?」


でも、スマホもあるし部屋が散らかっている訳でもない。トイレにでも行ったかな…



5分くらい待っても戻って来ない。夜星先生と夏に報告していると、夜星先生のPHSが鳴った。

「はい、小児科夜星です。院長?!……はい、わかりました。すぐ伺います

絃ちゃん、今上のロビーで倒れて処置室にいるって。悠先生、行くよ」


「わかりました!」





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