悠久の絃 2
「悠、あのさ、」


「うん?」


「……好き、って、なんだと思う?」


「は?!え、もしかして、進に?」



「………うん。」



でもね、本の中とか、ドラマの中でそういうシーンは何回か見たことあったけど、『好き』が何かわからないの。

進くんに好きって言われたとき、どう答えればいいかわかんなくて、頭の中もぐちゃぐちゃで、どうすればいいかわからなかったの。


そう話している間にも、また涙が溢れてきて、もう何が何だかわかんないよ。



悠の腕に抱き寄せられて、気づけばそのまま寝入っていた。
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