《短編集》愛しの旦那様は今日も私を溺愛する
神楽の落ち着きの無さと百瀬くんが何かを隠している事から、私に知られたくない何かがあるのだろうけど、一体……。
何だか私までそわそわしてしまい、そのまま十分程車で待機していると、百瀬くんだけが家から出て来て私の元へ戻って来た。
「お待たせ、それじゃあ行こうか」
「う、うん」
百瀬くんに手を引かれて車から降りた私が彼と共に家の中へ入ると、美味しそうな匂いが鼻を掠めた。
(これって……)
それが何の料理か分かったもののそれを口には出さず、百瀬くんに促されるままリビングの扉を開くと――
「うわぁ〜! 凄い!」
リビングは色とりどりの装飾が施され、ダイニングテーブルにはカレーライスとサラダが準備されていた。
「え? これ、二人で作ってくれたの?」
「そうだよ! 今日はホワイトデーだから、パパとオレからのおかえし!」
「でも、ホワイトデーのお返しは今朝くれたよね?」
「神楽がね、ママにご飯を作ってあげたいって言ってたから、亜夢に内緒で計画したんだ」
「そうなの?」
「ママ、うれしい?」
「嬉しいよ、凄く凄く嬉しい! ありがとう神楽」
嬉しいかと問い掛けられた私は、嬉しくて泣きそうになるのを我慢して、神楽をぎゅっと抱き締めた。
「とりあえず、冷めないうちに食べよう? ね?」
「うん、そうだね」
折角のご飯が冷めたら申し訳ないと、聞きたい事は沢山あったものの、ひとまずご飯を食べる事にした。
百瀬くんから話を聞いたのだけど、そもそも今日お義母さんの買い物に付き合ったのも百瀬くんがお願いして私を連れ出す為だった事を知った。
「それじゃあ、お義母さんたちもこの事は知ってたの?」
「そうだよ。だから初めから俺と神楽は遊びに出掛ける予定は無かったんだ」
「そうだったんだ……」
「ママ、カレーおいしい?」
「うん、凄く美味しい」
「この野菜は全部神楽が切ったんだよ」
「そうなの? 凄いね!」
「えへへ」
神楽は以前から手伝いをしたがって子供用の包丁が欲しいと言っていたのだけど、私が心配性だからか『今度ね』と言って買わずにいた。
でも、どうしても自分でやりたかった神楽は百瀬くんに頼んで子供用の包丁を買ってもらって野菜を切る挑戦をしたようだ。
何だか私までそわそわしてしまい、そのまま十分程車で待機していると、百瀬くんだけが家から出て来て私の元へ戻って来た。
「お待たせ、それじゃあ行こうか」
「う、うん」
百瀬くんに手を引かれて車から降りた私が彼と共に家の中へ入ると、美味しそうな匂いが鼻を掠めた。
(これって……)
それが何の料理か分かったもののそれを口には出さず、百瀬くんに促されるままリビングの扉を開くと――
「うわぁ〜! 凄い!」
リビングは色とりどりの装飾が施され、ダイニングテーブルにはカレーライスとサラダが準備されていた。
「え? これ、二人で作ってくれたの?」
「そうだよ! 今日はホワイトデーだから、パパとオレからのおかえし!」
「でも、ホワイトデーのお返しは今朝くれたよね?」
「神楽がね、ママにご飯を作ってあげたいって言ってたから、亜夢に内緒で計画したんだ」
「そうなの?」
「ママ、うれしい?」
「嬉しいよ、凄く凄く嬉しい! ありがとう神楽」
嬉しいかと問い掛けられた私は、嬉しくて泣きそうになるのを我慢して、神楽をぎゅっと抱き締めた。
「とりあえず、冷めないうちに食べよう? ね?」
「うん、そうだね」
折角のご飯が冷めたら申し訳ないと、聞きたい事は沢山あったものの、ひとまずご飯を食べる事にした。
百瀬くんから話を聞いたのだけど、そもそも今日お義母さんの買い物に付き合ったのも百瀬くんがお願いして私を連れ出す為だった事を知った。
「それじゃあ、お義母さんたちもこの事は知ってたの?」
「そうだよ。だから初めから俺と神楽は遊びに出掛ける予定は無かったんだ」
「そうだったんだ……」
「ママ、カレーおいしい?」
「うん、凄く美味しい」
「この野菜は全部神楽が切ったんだよ」
「そうなの? 凄いね!」
「えへへ」
神楽は以前から手伝いをしたがって子供用の包丁が欲しいと言っていたのだけど、私が心配性だからか『今度ね』と言って買わずにいた。
でも、どうしても自分でやりたかった神楽は百瀬くんに頼んで子供用の包丁を買ってもらって野菜を切る挑戦をしたようだ。