隣の席の●し屋くんと、世界一尊い恋をする。
 ……知らないよ、父さん母さんなんて。俺の家族は兄貴だけなんだ。
 
 たまにルーカスが出す顔も分からない両親の話は、俺をイライラさせるだけだった。
 そもそも二人が生きていたらこんな苦労はなかったんだ。 勝手に産んで勝手に死んで……迷惑この上ない。

 俺は空を見上げて、星になったらしい両親に心の中で話しかけてみる。

 なあ、父さん、母さん。 兄貴がこんな痩せて死にそうになるくらいなら、盗んだものでも食べて元気になる方が絶対いいよな?

 もちろん、返事なんてきやしない。 俺は心底両親を恨んだ。


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