ぴか★すき
――ゆっくりと唇は離れ、灯耶は口を開いた。
「寝顔かわいかったから、起こさなかったんだ」
優しく微笑む灯耶の言葉は、じわーっと私の心を熱くする。
恥ずかしくなってうつむいたら、あることに気がついた。
「なんでここにいるの!!?」
1階にはお母さんも妹もいるはず!
それに、灯耶が勝手に家に入るなんてするはずないし…!!
「あぁ、メールの返事がないから、心配になって勝手に来ちゃったんだ。
インターホン押したら、梨柚のお母さんが
『梨柚のかいたお話に出てるんでしょ〜!?
いつもテレビで見てるわよ〜
どーぞどーぞ♪』
って言って案内してくれた」
お…お母さんめ……!