クールな御曹司の溺愛は初恋妻限定~愛が溢れたのは君のせい~
「シートベルト」
有栖川さんに声をかけられ、シートベルトを装着しようとするが、動揺していてうまくいかない。
「あっ、はい。あれ? あれ?」
ひとりあたふたしていたら、有栖川さんの手が伸びてきて「ほら、これでいい」とはめてくれた。
「ありがとうございます。あの……帰国したんですね? どうして急に?」
「じいさんが心臓発作で倒れたんだ」
有栖川さんの言葉を聞いて、ショックを受けた。
「う……そ」
有栖川さんのおじいさまは、まだ会長として精力的に仕事をされている。私が就職してからは年に数回しかお会いしていないけど、数日前もテレビのニュースで拝見したばかりだ。
車はいつの間にか動き出していて、警備員に見送られ、研究所を後にする。
「まだ家族と一部の役員しか知らないが、三日前に倒れて、今危篤状態らしい」
淡々と告げる彼は、感情を抑えているように見えた。
有栖川さんに声をかけられ、シートベルトを装着しようとするが、動揺していてうまくいかない。
「あっ、はい。あれ? あれ?」
ひとりあたふたしていたら、有栖川さんの手が伸びてきて「ほら、これでいい」とはめてくれた。
「ありがとうございます。あの……帰国したんですね? どうして急に?」
「じいさんが心臓発作で倒れたんだ」
有栖川さんの言葉を聞いて、ショックを受けた。
「う……そ」
有栖川さんのおじいさまは、まだ会長として精力的に仕事をされている。私が就職してからは年に数回しかお会いしていないけど、数日前もテレビのニュースで拝見したばかりだ。
車はいつの間にか動き出していて、警備員に見送られ、研究所を後にする。
「まだ家族と一部の役員しか知らないが、三日前に倒れて、今危篤状態らしい」
淡々と告げる彼は、感情を抑えているように見えた。