唇を隠して,それでも君に恋したい。


「辛くても? 言えなくても?」

「うん」



僕反対に視線をそらす。

それでも僕は,敦以外を考えるのはまだ無理だ。

馬鹿でもいい。

愚かでもいい。

それでもまだ,僕はこの恋と"ユメ"に浸っていたい。

どうしてだろう。

僕はリューをみて,今度は笑ってしまった。



「あいつが」

「?」

「少し可哀想だ……と思った」

「そうかな」

「もっと」

ー恋人なら信じて欲しいと思う


揺らぐ。ぐらりと世界観ごと否定されたように。

あまりにショックを受けた表情でもしてしまったのか




「すまない」



とリューは顔をそらした。
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