溺愛体質な王子2人が甘すぎます
さっき言われたことが、実際に起こるだなんて。

「ご、ごめんね。ありがとう」

そう言ってゆっくり立ち上がって、今度こそ家に入る。

玄関のドアから顔を覗かせて、2人、というか3人に手を振った。

「今日は本当にありがとう。また明日っ!」

「うん!また明日!!」

「明日元気に学校来てね美優~」

「また明日、美優ちゃん」

笑顔で見送られ、そっとドアを閉じた。

みんな優しい。

私が怪我したからすごく気を使ってくれて、良い友達に恵まれたなって思う。

「はぁ~……」

それと、黒崎くんに告白されたこと。

返事どうしたらいいの?

まだ保留にしておいていいの?

それは黒瀬くんに失礼じゃない……?

うーん……。

一日中黒瀬くんについて考えてるなんて自分でもびっくり。

その日は告白の返事を悩んで悩んで、結局寝るまで答えが出なかった。
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