溺愛体質な王子2人が甘すぎます
どうせ自分の女じゃないし、勝手に失恋しただけで俺達に八つ当たりしてるんだろ。

「はぁ……」

思わずため息が漏れた。

当たり前のようにその先輩達は、見逃さない。

「何ため息ついてんだお前。てめぇらはもう体育倉庫の中で反省しとけ!」

は?

体育倉庫で反省?

それをしないと行けないのはこいつらだろ。

何もをしてねぇ後輩をよくこんなこと出来るな。

ずっと黙っていた四季が、いきなり口を開いた。

「嫌です」

「は?」

先輩3人と俺の声が重なった。

この先輩達はすぐ頭に血が上るから、手出されるかもだぞ。

いや、手を出される方がいいかもしれない。

何もしてない後輩に、先輩が殴って閉じ込めてなんてしてたら退学になってもおかしくない。
< 114 / 289 >

この作品をシェア

pagetop