パブリックダーリン~私と彼と彼氏~
「あ、ねぇねぇ!クレープ屋さん、今日もめっちゃ並んでる!」
「どこにテンション上がってんだよ」
コロッケ屋さんはこのクレープ屋さんを通り過ぎてもうちょっと行ったところ、あれから来たことなかったけど春に来た頃よりも行列になっていてちょっと盛り上がっちゃった。
「ここ雑誌に載ったんだって~、だから今超人気なんだって!まだ空いてる時に来てよかったよね!」
ついお店を指さしてケイの方を見ちゃった。
笑いながら話しかけちゃったからすぐに表情を戻した。
「あ、ごめん…違ったよねあれはえっと…」
「彗もそう思ってるよ」
ドギマギと俯く私にそう言って、かすかに微笑んだ。
「……うん」
彗くんがいなくなってもうどれだけ経ったんだっけ…
「あれまだあんだな」
「え、何…」
ケイに言われてクレープ屋さんの方をもう一度見た。そこには看板が立ててあって…
「あ!期間限定!!」
まるっとプリンだ!!!
って嘘じゃん、前に来た時にもあったよ!?
ずっと期間限定じゃん、彗くんあんなに喜んでたのに…
「………。」
大きな口で頬張って、満足そうに食べてた。
嬉しそうに私に見せてくれるお顔が可愛くて、それだけでしあわせ感じちゃったりして…
ドキドキしてたな私。
もっと彗くんに近付けるかもしれないってソワソワしてたね。
彗くんと一緒にいられることが嬉しかった。
「…。」
「紫衣?」
嬉しかったんだよ。
「どうし…っ」
彗くん…
「紫衣…!」
自分でも気づかないうちに瞳から涙がつーっと流れていた。
「どこにテンション上がってんだよ」
コロッケ屋さんはこのクレープ屋さんを通り過ぎてもうちょっと行ったところ、あれから来たことなかったけど春に来た頃よりも行列になっていてちょっと盛り上がっちゃった。
「ここ雑誌に載ったんだって~、だから今超人気なんだって!まだ空いてる時に来てよかったよね!」
ついお店を指さしてケイの方を見ちゃった。
笑いながら話しかけちゃったからすぐに表情を戻した。
「あ、ごめん…違ったよねあれはえっと…」
「彗もそう思ってるよ」
ドギマギと俯く私にそう言って、かすかに微笑んだ。
「……うん」
彗くんがいなくなってもうどれだけ経ったんだっけ…
「あれまだあんだな」
「え、何…」
ケイに言われてクレープ屋さんの方をもう一度見た。そこには看板が立ててあって…
「あ!期間限定!!」
まるっとプリンだ!!!
って嘘じゃん、前に来た時にもあったよ!?
ずっと期間限定じゃん、彗くんあんなに喜んでたのに…
「………。」
大きな口で頬張って、満足そうに食べてた。
嬉しそうに私に見せてくれるお顔が可愛くて、それだけでしあわせ感じちゃったりして…
ドキドキしてたな私。
もっと彗くんに近付けるかもしれないってソワソワしてたね。
彗くんと一緒にいられることが嬉しかった。
「…。」
「紫衣?」
嬉しかったんだよ。
「どうし…っ」
彗くん…
「紫衣…!」
自分でも気づかないうちに瞳から涙がつーっと流れていた。