Love is blind〜無口で無愛想な作家は抑えられない独占愛を綴る〜
「一回が長いし激し過ぎるよ……」
「す、すみません。つい夢中になってしまいました」

 申し訳なさそうに話すものの、瑠維は今も春香の中に身を沈めたままだった。

「春香さんの前だと余裕がなくなってしまうんです……本当にすみません」

 しかし彼が出ようとしたのを止めたのは春香の方で、瑠維の腰に足を回すと自分の方へぎゅっと引き寄せる。

「は、春香さん……?」
「瑠維くんが可愛すぎるんだもん。離れたくなくなっちゃうよ……」

 彼と繋がっているだけで幸せな気分になれる。だからこそ少しでも長く瑠維を自分の中に引き留めていたくなってしまった。

「あの、そろそろお風呂に行きますか?」
「……もう少し私の中にいて欲しいって言ったら、いてくれる?」

 瑠維が頬を染めながら、困ったように口を結ぶ。

「春香さん、それは僕にとってはご褒美でしかありませんよ。でもシャワーを浴びたいと言ったのも春香さんですから、好きな方を選んでください」

 そうやってすぐに私を甘やかすんだから……だからこんなに幸せな気分に浸れてしまう。

 春香は足を離して瑠維を解放すると、彼は春香にキスをしながらゆっくりと外へと出てしまった。

 それから瑠維は、残念そうにため息をついた春香の体を抱き上げ、浴室へと向かう。温かな湯気に包まれた浴室に春香を下ろすと、瑠維は曇ったメガネを外して洗濯機の上に置いた。

「やはり外で食べて正解でした」
「あはは。確かにそうかも。あのまま家に帰ったら、二日連続で夕飯にありつけなかった気がする」

 春香の体を、ボディソープをのせた瑠維の手が優しく撫でていく。わざと敏感になっている部分を念入りに洗うので、足がガクガクと震えた。

 春香も瑠維の筋肉質な体を両手で洗うのだが、彼の筋肉質な体に目も心を奪われ、それどころではなくなってしまう。

「瑠維くん、メガネがなくても見えるの?」
「ぼんやりとですが、一応見えてますよ」

 お互いに体を洗い合うと、徐々に先ほどまでの身を焦がすような熱が戻ってくる。体には彼と繋がっていた時の感覚が残っていて、再び求めるように熱くなっていく。

 シャワーで流してから、瑠維が先に浴槽の中に入る。ゆっくりと座って足を広げると、春香を誘うように両手を広げた。

 春香は恥ずかしそうに俯きながら、右足からお湯に入り、瑠維に背を向けるように足の間に座ると、躊躇いがちにそっと彼の胸元に寄りかかった。
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