Love is blind〜無口で無愛想な作家は抑えられない独占愛を綴る〜
「恋は盲目なんだってさ」
「えっ……?」
「瑠維が言ってた。佐倉を好きでいるだけで、どんな辛いことも耐えられるんだって。そう思い続けるだけで、心が強くなれるって。叶わなかった恋でも、佐倉の存在が瑠維に生きる力を与えていたのは確かだよ」
ずっと自分は何も出来なかったという後悔がちらついていた。しかし今の博之の言葉は、春香が瑠維に力を与えていたのだと教えてくれた。
「私、役に立ってたのかな……?」
「もちろん。十分すぎるくらいにね。あの事件の後、俺が"佐倉アルバム"を作って差し入れしたら、ずっとそのアルバムと添い寝してたくらいだし」
「……何それ」
春香は思わず怪訝な顔をになり、博之をじろっと見つめた。
「俺のスマホに入ってた佐倉が写ってる写真をぎゅっと押し込めた渾身の一冊。って言っても、全部アプリでやってくれるんだけど」
「な、何勝手なことしてるの⁈ 恥ずかしすぎるんだけど!」
「まぁまぁ。あの後、みんなが瑠維に励ましや慰めの言葉をかけたけど、そんなものより佐倉の写真の方があいつには立ち直るきっかけになったわけだし」
ニヤニヤ笑う博之を見て、春香は呆れたようにため息をついた。
「もう、個人情報も何もないのねぇ」
「あはは。そこは瑠維のためってことで許してよ」
瑠維のためーー自分自身が彼が立ち直るための役に立てていたのだとわかり、春香は心から安堵した。
春香は椿の方を向くと、手招きをして呼び寄せる。しかし椿は眉間に皺を寄せながら、春香の隣の席に戻ってくる。
「もういいの?」
「うん、知りたかったことは聞けたし大丈夫。ありがとう」
椿は頷き、それから博之の顔を見た。
「瑠維くんって表情が全く読めないけど、ずっと春香ちゃんのことが好きだったんだね」
「そうなんだよ。だから俺は二人が付き合うことになって、ようやく瑠維の片思いが実ったと思うと感動しかないんだ」
博之は穏やかな笑顔を浮かべながら、そっと目を伏せた。それが彼の本心なのだと伝わってくる。
「瑠維くんっていつ頃から春香ちゃんに片思いし始めたの? こんな言い方変かもしれないけど、すごく愛情深いよね」
椿の言葉に、博之は記憶を遡るように顎に手を添えて目を閉じた。
「えっ……?」
「瑠維が言ってた。佐倉を好きでいるだけで、どんな辛いことも耐えられるんだって。そう思い続けるだけで、心が強くなれるって。叶わなかった恋でも、佐倉の存在が瑠維に生きる力を与えていたのは確かだよ」
ずっと自分は何も出来なかったという後悔がちらついていた。しかし今の博之の言葉は、春香が瑠維に力を与えていたのだと教えてくれた。
「私、役に立ってたのかな……?」
「もちろん。十分すぎるくらいにね。あの事件の後、俺が"佐倉アルバム"を作って差し入れしたら、ずっとそのアルバムと添い寝してたくらいだし」
「……何それ」
春香は思わず怪訝な顔をになり、博之をじろっと見つめた。
「俺のスマホに入ってた佐倉が写ってる写真をぎゅっと押し込めた渾身の一冊。って言っても、全部アプリでやってくれるんだけど」
「な、何勝手なことしてるの⁈ 恥ずかしすぎるんだけど!」
「まぁまぁ。あの後、みんなが瑠維に励ましや慰めの言葉をかけたけど、そんなものより佐倉の写真の方があいつには立ち直るきっかけになったわけだし」
ニヤニヤ笑う博之を見て、春香は呆れたようにため息をついた。
「もう、個人情報も何もないのねぇ」
「あはは。そこは瑠維のためってことで許してよ」
瑠維のためーー自分自身が彼が立ち直るための役に立てていたのだとわかり、春香は心から安堵した。
春香は椿の方を向くと、手招きをして呼び寄せる。しかし椿は眉間に皺を寄せながら、春香の隣の席に戻ってくる。
「もういいの?」
「うん、知りたかったことは聞けたし大丈夫。ありがとう」
椿は頷き、それから博之の顔を見た。
「瑠維くんって表情が全く読めないけど、ずっと春香ちゃんのことが好きだったんだね」
「そうなんだよ。だから俺は二人が付き合うことになって、ようやく瑠維の片思いが実ったと思うと感動しかないんだ」
博之は穏やかな笑顔を浮かべながら、そっと目を伏せた。それが彼の本心なのだと伝わってくる。
「瑠維くんっていつ頃から春香ちゃんに片思いし始めたの? こんな言い方変かもしれないけど、すごく愛情深いよね」
椿の言葉に、博之は記憶を遡るように顎に手を添えて目を閉じた。