Love is blind〜無口で無愛想な作家は抑えられない独占愛を綴る〜
「その時、瑠維くんのそばには誰かいた?」
「いえ……確かに人といる時に遭遇したことはないかもしれません。春香さんが初めてです。でも、それがどうかしましたか?」
「一人で辛くなかったかなって思ったの……。もし一人の時に今日の剣幕で来られたら何も言えないような気がしたから」
瑠維は驚いたように目を見開いた。
「春香さんの言う通りです。僕は逃げるしか出来なかった。あの人の威圧的な話し方を聞くたびに胸が苦しくなって、監禁されていた時のことを思い出してしまうーーただ昨日は初めて逃げなかった。春香さんがいてくれたから、本当に心強かったんです」
以前博之の口から同じことを言われた時、自分でも力になれたのだと知って安心した。しかし瑠維本人の口から告げられると、その何倍もの安心感を得られた気がした。
「あの人から逃げた後はどうしたの?」
「いつも池田先輩のところに駆け込んでは、朝まで泊まらせてもらってました。なんというか、あの頃の僕にとって、信用出来るのは池田先輩しかいなくて。先輩には僕が必要としているものが何か、ちゃんとわかっているんです」
必要としているものーーそれを聞いた瞬間、博之が話していた写真集のことが頭に思い出された。
しかし写真集の話題を出すのは少し違う気がして、グッと飲み込んだ。
その時、瑠維が突然神妙な表情になる。彼の表情から、何か大事な話があるような気がした。
「春香さん」
「なぁに?」
「実は……春香さんにまだ言ってないことがあるんです」
「言ってないこと?」
「いつか言おうと思っていたんですが……。なかなか時間がとれずすみません。でも春香さんと付き合うのなら、伝えておかなければいけないと思ってずっとタイミングを伺っていたんです」
一体何の話だろう。瑠維の様子から大切な話であることは伝わってくる。緊張した春香は思わずゴクリと唾を飲み込んだ。
「いえ……確かに人といる時に遭遇したことはないかもしれません。春香さんが初めてです。でも、それがどうかしましたか?」
「一人で辛くなかったかなって思ったの……。もし一人の時に今日の剣幕で来られたら何も言えないような気がしたから」
瑠維は驚いたように目を見開いた。
「春香さんの言う通りです。僕は逃げるしか出来なかった。あの人の威圧的な話し方を聞くたびに胸が苦しくなって、監禁されていた時のことを思い出してしまうーーただ昨日は初めて逃げなかった。春香さんがいてくれたから、本当に心強かったんです」
以前博之の口から同じことを言われた時、自分でも力になれたのだと知って安心した。しかし瑠維本人の口から告げられると、その何倍もの安心感を得られた気がした。
「あの人から逃げた後はどうしたの?」
「いつも池田先輩のところに駆け込んでは、朝まで泊まらせてもらってました。なんというか、あの頃の僕にとって、信用出来るのは池田先輩しかいなくて。先輩には僕が必要としているものが何か、ちゃんとわかっているんです」
必要としているものーーそれを聞いた瞬間、博之が話していた写真集のことが頭に思い出された。
しかし写真集の話題を出すのは少し違う気がして、グッと飲み込んだ。
その時、瑠維が突然神妙な表情になる。彼の表情から、何か大事な話があるような気がした。
「春香さん」
「なぁに?」
「実は……春香さんにまだ言ってないことがあるんです」
「言ってないこと?」
「いつか言おうと思っていたんですが……。なかなか時間がとれずすみません。でも春香さんと付き合うのなら、伝えておかなければいけないと思ってずっとタイミングを伺っていたんです」
一体何の話だろう。瑠維の様子から大切な話であることは伝わってくる。緊張した春香は思わずゴクリと唾を飲み込んだ。