Love is blind〜無口で無愛想な作家は抑えられない独占愛を綴る〜
「うわぁ……散々な言われよう……」
「僕の周りには恋愛ごときで練習に身が入らなくなったり、受験勉強が疎かになる奴がゴロゴロいて、部活も勉強も全力投球してこそ充実した青春だと思っていましたからね」

 瑠維は春香の頭の下から腕をゆっくりと引き抜くと、再び春香の上に覆い被さる。それから春香の足を掴むと、自分の肩に片足を載せた。

 足を開かれたことで露わになった部分を見られるのが恥ずかしくて、慌てて足を閉じようとしたが、瑠維の力には敵わなかった。

「やだ……恥ずかしい……」
「さっきはもっと恥ずかしいこともしましたよ」

 瑠維はニヤリと笑うと、太腿の内側にキスをする。

「あの日図書館で春香さんのこの脚を見てからおかしくなったんですよ……。今まで女性に対して抱いたことのなかった感情が込み上げて、初めて先輩に嫉妬しました」
「それって……私を女として意識したってこと?」

 瑠維は小さく頷くと、太腿に何度もキスをし、舌を這わせながらゆっくりと上へと上がっていく。

「だけど僕は春香さんの視界には入ることが出来なかった。だってあなたは先輩しか見ていなかったから」

 胸の頂を指先でいじられ、息遣いが荒くなる唇を塞がれた。

「春香さん……僕は独占欲の塊なんです。あなたを誰にも渡したくないし、僕だけのものにしたい。そんな僕でも……」

 瑠維が最後まで言い切らないうちに、春香は彼の首に腕を回し、引き寄せるようにキスをする。

「大好きよ……瑠維くんだから好きなの……。私を守ってくれたのも、私を安心させてくれたのも瑠維くんでしょう? 私だって瑠維くんにしかこんなことを思わないし……瑠維くんとしかしたいって思わないよ」

 春香が言うと、瑠維の瞳が少しだけ潤んだように見えた。その瞬間、瑠維が春香の体を貫き、何度も何度も突き上げる。再び快楽の波に乗り始めた二人は、春香の体が弓形に張った瞬間、絶頂を迎えて果てたのだった。
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