Love is blind〜無口で無愛想な作家は抑えられない独占愛を綴る〜
* * * *

 食事を終えて店を出た二人は、今度は瑠維の部屋に向かって歩き出す。近頃は自分の部屋に戻るよりも、彼の部屋に帰る方がしっくりくるようになっていた。

「どうする? 甘いものでも食べていく?」

 何気なく呟いた春香だったが、瑠維はしばらく黙り込んでから、彼女をじっと見つめる。何か意味があるような視線に首を傾げながら、同じように瑠維に視線を投げかけた。

「春香さん、僕がどうして外で食べようって言ったかわかりますか?」
「えっ、うどんが食べたかったからじゃないの?」

 本当にそう思っていた春香は、不思議そうに瑠維を見る。

「違います」

 瑠維は春香の手を握りしめ、マンションに向かって足早に駆け出す。意味がわからないまま、春香も同じ速度で瑠維についていく。

 そしてマンションに到着し、オートロックを開錠してエレベーター前まで来ると、ようやく春香の方に顔だけ動かした。

「あのまま家に帰ったら、夕飯を食べてる間、我慢する自信がなかったんです」

 瑠維は恥ずかしそうに口にすると、徐々に意味がわかってきた春香の顔が真っ赤になる。

「ちょっ、ちょっと待って! あの、そ、それってもしかして……」

 エレベーターが到着して中に乗り込んだ瞬間、瑠維は春香の唇を塞いだ。貪るようなキスに、春香は体から力が抜けていく。

「今はデザートよりも春香さんがいいんです」

 そんなこと言われたら、春香も火がついたように瑠維のキスを受け入れるしかなかった。体が熱くなり、瑠維を求め始める。

 春香は両手を瑠維の首に回すと、体をピタリと密着させた。すると彼のモノが固くなっているのがわかり、春香自身も体の奥の方がキュンと締め付けられるような感覚を覚える。

 エレベーターが到着し二人は息を切らしながら一度離れるが、お互いを見つめる目は、もう一秒すら待てないことを物語っていた。

 そわそわしながら部屋まで急ぎ、ドアが開いた瞬間、二人はとりあえず靴だけを脱ぎ、再びキスが始まる。

 瑠維は春香を抱き上げると、リビングまで突き進み、彼女の体をソファの上に下ろした。
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