Snow magic
「ふはっ、かわい。」
「……っ!!?」
桜也から発されたとは思えない突然すぎる言葉。
ま、待って、聞き間違い……だよね?
「さぁ?」
ドッキンッ……!!
こんなことありえないと思うが、桜也の視線がとにかく熱くいつもより優しく感じて勘違いじゃないと思い知らされるようだった。
な、何……?何なの…?
「…ん別に。お前が俺をからかうから、仕返し。」
いたずらっぽく笑う桜也になぜか心臓がバクバクと高鳴り始めるし、頬も熱い。
「…って、てか可愛いって何!?私なんて可愛くないからっ!!」
思わず目をぎゅっと瞑って叫ぶ。
「ははっ。ひどい顔。で、どーすんの?行かないなら俺、中行くけど。」
私は桜也のせいで暑いくらいなのに当の本人は寒くて寒くて仕方ないらしい。なんかムカつく……。
「あ…っ、あ、うんっ!い、行く!行きます!」
めちゃくちゃ噛んじゃったし……っ。
さっきから恥ずかしくて仕方がない。
「はいはい。じゃ、こっちから回ろーぜ。」
もう1度ニヤリと私の瞳を覗き込んできたあと、歩き出した。
「え……っ!?ちょ、桜也っ。手!」
今、この人さらっと私の手を繋いだんだけど……っ?!
「別に良くない?だってデート、だろ?」
そんなことをためらいもなく言ってくるせいで私の体温と心拍数は急上昇。
待って……恥ずかしすぎて、おかしくなりそう……っ!
なんか自分が自分じゃないみたい……!!
ドキドキしすぎて俯く光杞と対照的に、楽しそうに笑っている桜也だった。