Snow magic




「……今は、出版社で編集者やってるんだ。」


それでも諦めきれず、小説に関わる仕事にしたのも事実だけれど。

今では出版社に勤めたことも悪くないと思っている。




「そっか。……じゃあ、もう書く気はないの?」


言ったことなかったけど俺、椛が書く小説好きだったよ。いつも投稿されたの読んでたなんて、さらっとすごい告白をされた。

読まれてたんだ、知らなかった………。





「……。分からない。分からないけど……、書きたいとは思ってるよ。応援してくれる人はいっぱいいたから。」


……それに、何より柚燈が私の書く小説を好きだと言ってくれているから。


真っ青な晴れ渡る空を見て誓うように言った。


……いつか、また絶対小説を書くよ。




「うん。気持ちが前向きだといつか書けるようになるよ。…俺も応援してる。椛が紡ぐ言葉は魔法みたいだから。」



……ほんと、不思議だ。

柚燈に言われると本当に書けそうな気になってくる。


近日中にもう1回書いてみようかな、なんて絶対今まで思わなかったことすら思えてくるんだから。

魔法は柚燈の方だ。


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