Snow magic
思わぬ再会
「はっ……!!」
布団を飛ばすほどバッと飛び起きた。
その瞬間、目の前に広がったのは見慣れた私の部屋。
私、さっきまで遠ざかっていく柚燈を追いかけてた………けど、
今、目の前に見えるものにおかしなところは見られない。
___つまりいつも通りの朝だ。
「はぁ……なんだ、夢か…。」
私は投げやりに呟いた。
彼のことを思い出してしまい、胸がじくじくと疼いてくる。
あれから何度この夢を見たんだろう……?
彼がいなくなってから結構な時間が経つのに私はいつまでも引きずって忘れられない。
今でもよく同じような夢を見てしまう。
最後にはいつも彼が消えていってしまう夢を。
「はぁ……、起きよ。」
彼の夢を見てしまったら二度寝なんてできるは
ずもなく、諦めて起きることにしてベッドから降りた。
朝一番でエアコンのついていない部屋の空気はかなり冷え切っていた。
まるでそれは……自分の心の奥を肌で体感したようだった。