Snow magic





そう……、私の1番の疑問はここ。




昔からずっと、柚燈は目が見えていたはずだ。
それだけは誓って言える。生まれたときからずっと一緒だから。




だから…、どうして……いつ、見えなくなったのか。

もし、いなくなる少し前から見えなくなっていたとしたら……私は___





「……。ほら、こうなるから…だから椛の前から姿を消したんだよ。」


顔は見えなくても声だけで、悔しそうで苦しいのがひしひしと伝わってきた。

なんで……1人でそんなにも悩んで闘ってたの……?



いつもと違う柚燈を見たせいで、なおさら柚燈の言うこうなるがよく分からなかったし、胸がぎゅっとひねられるように痛くて私は静かに口を閉じた。





「……、はぁあ…まさかこんなとこで椛に会う   なんて思わなかった。」
  


「……っ、柚燈……、」


嘲るように言った柚燈に、なにも言えなかった。

まるで俺は椛に会いたくなんてなかった、そう言ってるように聞こえてしまったから。

口はピッタリくっついて開けらなくなる魔法をかけられたかのように言葉を発せなかった。
 



言いたいことは有り余るほどに持っているのに。





なんで、皆の前から消えたの?


なんで、目が見えなくなったことを教えてくれなかったの?





どうして、まだ逃げようとするの___?



< 23 / 112 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop