Snow magic
「え、椛もう行くの?」
私のリアクションが焦っているように見えたのか、光杞は少し驚いたように尋ねてくる。
「ううん、行かないよ。まぁ午後から打ち合わせ入ってるから朝ごはん食べたら家出るよ。」
本当にただただ起きた時間がいつもよりめっちゃ遅いびっくりしただけだ。
それにしても本当に今日は仕事が早い日じゃなくて助かった。
「あぁーそういうことね。…でも、休日までお疲れさまだよ。椛、すごい頑張ってるよね。」
なんて笑いかけてきた光杞は肩をグルグルさせている。
この様子からするとまたオールしたのかな……?
そうしたら、絶対私より光杞の方が大変だし頑張ってるだろうに。
「光杞こそ、お疲れ様だよ。進捗はどう?」
「んー?まぁそこそこ、それなりに?だけどまじで疲れたぁ…。」
バタンと力が一気に抜けたようにソファーに倒れかかった。
「光杞は、すごいよ。…ずっと、追いかけていた夢を叶えてるんだもん。」
そう呟いた私の声は少し震えた。
私には真っ直ぐな光杞が眩しすぎる。