Snow magic
事実と真実
「ごめん、2人とも。お待たせ。」
「おっ、来た!」
「意外と早かったな。」
指定された店へと行くと、入口のすぐそばに私服の光杞と桜也が立っていた。
美男美女である光杞と桜也が並んでいるのところを端から見たらお似合いカップルだ。
でも、2人にいつまでも恋人はいないし、からといって2人が付き合う様子もない。
お互いに好意を持ってそうなのに付き合ったりしないのは私に気を遣っているのだろうか。
自意識過剰なだけかもしれないが、本当にそうだったとしたら中途半端なことをしている自分が憎くなる。
……進まなければいけないことくらいずっとわかっているが、これから私はどんな道を進んだらいいの?
なんて2人と会うために切り替えたはずの心が再度胸が疼くのを感じながら店へと入った。
店内は普通のファミレスらしいけど、すごくレトロな感じがおしゃれだった。
レンガが積み上がってるような壁紙に、赤茶の革製のソファー
BGMもかかっていて軽快だけどゆったりとしていて、心に温かいものが染み渡っていくようだった。
複雑に絡まっている心を溶かすようで、ほっと息をついて座った。
私の隣に光杞が、向かいに桜也が座った。