Snow magic
柚燈Side
「……、何で…、いなくなったの……?どうして、言ってくれなかったの……?」
声色的に本当に疑問に思ってるのも焦りも怒りも全部混ざった感情がはっきりと見えて分かる。
ま、見えてないけど。
……うん。分かってる。確かにこの疑問をぶつけられることは予想してた。
俺が自分でも自覚があるくらい適当に、そして淡々と病気のことを話していたとき、困惑とともに怒っていた。
多分椛のことだから、自分のことを責めてたんだろうなって思う。
「……ねぇっ…。お願い…、これだけは答えて。」
はっきりと言葉にされて逃げ場もなくなる。
あーあ…、どーしよっかな。
そんな事を考えられる時点で、案外俺は落ち着いていた。
まぁ……心臓は速いから、本能的にはわかんないけど。
「……傷つけるし迷惑かけると思ったから。こんな俺といると。」
迷った末そう答えた。
…本当にこれは事実。1番の理由は違うけど。
それでも、本当に最初に思ったことはこれだった。
笑ってしまうが、病気のことを言われて見えなくなることが怖いと思うよりも先に椛のことを考えてしまった。
これから俺は椛の隣にいられるのか。いや、いてもいいのか。
不自由な俺といると、絶対いつか限界が来る。
そして何よりも……椛を見えなくなることが耐えられない。
一緒に居ることが辛くなる。
結局傷つけたくないって言っても本音は、これなのかもしれない。