Snow magic
残された2人だけ 光杞Side
「良かった〜2人とも仲が戻りつつあるみたいだね。」
パークに入っていく椛とユズを見てホッと息をついた。
本当に良かった……あんなにも想いあってるのに離れ離れにならなくて…。
本当にあのままだったら2人とも遠慮して連絡することもなく、この数年の状態が何十年も続いていたかもしれない。
ここ数年の椛なんて、見てられなかったもん……。
「あぁ、良かったな。じゃ、一件落着ということで、もうどーでもいいから早く屋内行こうぜ。マジ寒い。」
と桜也は本当にどうでもよさそうな顔をして、隣で震えている。
こいつも心配だけはしてたくせに……。
「うるせぇ。そんなんじゃないから……っ、うぅ寒ぃ…。」
「あはは…っ、そんな寒さムリだったっけ?」
肩をすくめてコートに顔を埋めて震えている桜也に思わず吹き出してしまった。
歯をカチカチと音を鳴らすほどには震えていて、歩き方もペンギンみたいにちょこちょこと歩いている。
なんかどっかのゆるキャラみたいで、さすがに面白すぎる。
「……いや、ここと家んとこじゃ気温違うだろ。」
そっぽ向いて言い訳じみた言葉を呟いた。
……あれ、もしかして桜也のやつ拗ねた…?
「拗ねてねぇよ、うっざ。」
仏頂面をする桜也を見てやっぱりそうだったのだと確信する。
あははっ、案外子供だなぁ……桜也も。