極上ドクターは再会したママとベビーを深い愛で包み込む
 あの時――コンプレックスを受け入れてくれた上、ロマンチックなプロポーズをしてくれた篠宮先生に、すっかり酔わされてしまって。先生が握ってくれた手を握り返し、私はうなづいた。
『はい、よろしくお願いします』
 先生は笑みを浮かべ、私の背中と膝裏に腕を突っ込んで持ち上げた。
『ひゃっ!せ、先生っ!』
 先生の首にしがみつくと、先生はそのまま寝室へと私を運び、ベッドにおろして上に跨った。そして自分のシャツからネクタイをするりと抜き取る。
『過ちじゃなく、合意の上ということで問題ないな?』
『そ、それは……っ』
 心臓が暴れるのを感じると同時に先生が唇を重ねた。挨拶のような優しい口づけは次第に激しくなり、口内に生温い舌が侵入してくる。
『ん……はあ……』
 漏れる声が恥ずかしくて抑えようとするけれど、抑えれば息ができなくなる。情けないことに、私はセックスどころか、キスも高校時代の彼と数回しただけのビギナーなのだ。絡んだ舌をどう動かせばいいのかすらも分からない。
 長いキスから解放されたとき、息が上がり、私の頭の中は完全に蕩けていた。ゆっくりと瞼を開くと、私を見つめる色っぽい双眸に胸を撃ち抜かれる。
『先生……』
『ふたりのときは拓海』
『た、くみさん……』
 先生は私の耳にそっと顔を寄せる。
『菜乃花』
『あ……んっ』
 直に耳を震わす甘い声と熱い吐息に、身体が反応して声が漏れる。
『耳が弱いんだな』
 先生は耳に舌を這わせながら、捲れたブラウスの下の素肌を大きな手で弄り始める。
『ん……ああっ』
 声なんてもう抑えようもなくなり、先生の腕にしがみついて夢中で喘いだ。
 
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