極上ドクターは再会したママとベビーを深い愛で包み込む
「茉由ちゃん、元気でね。退院おめでとう」
声をかけながらうるうるしてしまう私に、お母様が再び頭を下げる。
「小鳥遊さん、ありがとうございました。つらいときもあったけど、小鳥遊さんにたくさん元気づけられました」
「いえ、お母様が毎日面会に来てくださったので、茉由ちゃんが元気になるのも早かったんだと思います。これからおうちで一緒に過ごせるのが楽しみですね」
「はい、本当にお世話になりました」
ご両親は最後にまた頭を下げ、愛おしげに茉由ちゃんに目を落としながら廊下の向こうへと去って行った。
会えなくなってしまうのは寂しいけれど、退院は元気になった証拠だ。
茉由ちゃんがおうちに帰れてよかった。
これからはご両親の愛情の元、きっとすくすく育っていくだろう。
滲んだ涙を拭う。
「やっぱり君はいい母親になりそうだ」
「えっ」
隣を見上げると、篠宮先生が口元に笑みを浮かべてこちらを見ていた。
いつのまにか三上先生はもういない。
やっぱり夢じゃない……。
先日のプロポーズからの一連の出来事が一気に蘇って、頭からボカンと火を噴きそうになる。
「今日、日勤後の予定は?」
「いえ、特に」
「じゃあ十九時にこの前と同じく駐車場で。食事にでも行こう」
先生はそう言うと、忙しいらしく足早に廊下を去って行った。
声をかけながらうるうるしてしまう私に、お母様が再び頭を下げる。
「小鳥遊さん、ありがとうございました。つらいときもあったけど、小鳥遊さんにたくさん元気づけられました」
「いえ、お母様が毎日面会に来てくださったので、茉由ちゃんが元気になるのも早かったんだと思います。これからおうちで一緒に過ごせるのが楽しみですね」
「はい、本当にお世話になりました」
ご両親は最後にまた頭を下げ、愛おしげに茉由ちゃんに目を落としながら廊下の向こうへと去って行った。
会えなくなってしまうのは寂しいけれど、退院は元気になった証拠だ。
茉由ちゃんがおうちに帰れてよかった。
これからはご両親の愛情の元、きっとすくすく育っていくだろう。
滲んだ涙を拭う。
「やっぱり君はいい母親になりそうだ」
「えっ」
隣を見上げると、篠宮先生が口元に笑みを浮かべてこちらを見ていた。
いつのまにか三上先生はもういない。
やっぱり夢じゃない……。
先日のプロポーズからの一連の出来事が一気に蘇って、頭からボカンと火を噴きそうになる。
「今日、日勤後の予定は?」
「いえ、特に」
「じゃあ十九時にこの前と同じく駐車場で。食事にでも行こう」
先生はそう言うと、忙しいらしく足早に廊下を去って行った。