極上ドクターは再会したママとベビーを深い愛で包み込む
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それから拓海さんは、時々公園に来てくれるようになった。
まだ夕方の時間帯。拓海さんの勤める桜ヶ丘総合病院からここまで車で三十分はかかるため、忙しい合間を縫ってきてくれているのは明らかだ。きっと病院へ戻ったらまた仕事が待っているんだろう。そう思うと申し訳ないけれど、拓海さんは私たちを見つけるといつも嬉しそうに微笑んでくれる。
最近の拓斗は公園に寄ると、「たくみくんくる?」と目をキラキラさせて私に聞いてくる。血の繋がった親子なのだ。何も知らなくても、何か感じるものがあるのかもしれない。そして、拓海さんが来た日は喜んで一緒にお話ししたり遊具で遊んだりしている。
 私も……今日は拓海さん来るかな?なんて毎日ドキドキしながら、来てくれた日は嬉しくて、来なかった日は少し残念な気持ちになる。
「今日は滑り台か」
「拓海さん!」
 拓斗の様子をベンチに腰掛け見守っていたら、後ろから拓海さんに声をかけられた。
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