極上ドクターは再会したママとベビーを深い愛で包み込む
「……あの、眠るまで手を握っていてくれませんか」
 拓海さんは目を見開き、それからふっと口元を微笑ませた。
「いいよ」
 握られた手が温かくなる。
「ぼくもー!」
 飛んできた拓斗が、反対側の手を握る。
 ふわふわと心地のいい温もりを両手に感じる中、目を閉じた。

  翌朝、鳥のさえずりで目が覚めた。
 気づけば隣で拓斗が寝ていて、反対隣では、私の手を握ったまま、ベッドの端で片腕を枕にして寝ている拓海さんの姿があった。
「ずっと、握っててくれたんだ……」
 胸の中に甘い気持ちが広がる。込み上げてくる愛しい気持ちを、私はもう完全に自覚している。
 やっぱり私の心の中にいるひとは、ずっと変わらず拓海さんだけなんだ。


< 65 / 87 >

この作品をシェア

pagetop