極上ドクターは再会したママとベビーを深い愛で包み込む
 少し話をして、茉由ちゃんたちと手を振って別れた。
「さあ、食べようか」
 拓海さんが拓斗を降ろそうとすると、拓斗は拓海さんにしがみついた。
「拓斗?どうしたの?」
「ねえ、だっこはパパがするの?」
 さっきの茉由ちゃんママとの会話のことだろうか。
『パパに抱っこばかりせがんでます』
 茉由ちゃんのママはそう言っていたから。
「拓斗はママがいつも抱っこしてるでしょ?」
「うん……」
 なぜか拓斗は歯切れ悪くもじもじしている。
 そして意を決したように顔を上げて、拓海さんを見た。
「たくみくん、たくとのパパになる?パパになったら、いっぱいだっこしてくれる?」
 拓海さんが目を見開く。私も驚いて、一瞬呼吸を忘れた。
「だめ?」
 拓斗は不安げに眉根を寄せ、拓海さんを見ている。拓海さんは瞳を揺らし、拓斗を思いきり抱きしめた。
「ダメなもんか。俺がパパになって、いくらでも抱っこしてやるよ、拓斗」
 眩しい太陽の下、そこに生まれた確かな絆を目にし、涙が溢れた。

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