極上ドクターは再会したママとベビーを深い愛で包み込む
 音量を小さくし、ソファでテレビを観ていると、引き戸が静かに開く音がした。そして、拓海さんが出てくる。
「寝ましたか?」
「ああ」
 小声で会話をし、拓海さんは引き戸を閉める。拓斗は食事のあとも拓海さんに遊んでもらったから、たくさんはしゃいで疲れたんだろう。拓海さんが『俺が寝かしつける』と言ったときは、ママがいなくて大丈夫かな?と思ったけれど、心配無用だったようだ。
 拓海さんはソファの隣に座る。
「なんだかふたりきりって久しぶりな感じがするな」
「そうですね」
 手が触れ合い、どちらからともなく繋いだ。もう片方の手で頰を包まれ、気づけば唇が触れていた。もう一度、今度は重ね合うキス。
「……菜乃花、愛してる」
「私も……あっ」 
 拓海さんの唇は頰、耳へと移動し、熱い吐息に身体が疼く。
「あん……っ」
 拓海さんが、私の唇に人差し指を立てる。
「菜乃花のかわいい声はもっと聞きたいが、拓斗を起こさないようにしないとな」
「ふふ、そうですね」
 また唇が重なる。着ていた服はそこらじゅうに脱ぎ散らかして、私たちは夢中で愛し合った。

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