利害一致の契約婚だったはずなのに、激しい愛が注がれるようになりました。
episode.4
「ただいま」
「初めまして」
「こちら、お付き合いしてる笹葉 楓さんだよ」
楓のご両親との顔合わせから一週間後、今日は私の実家へとやって来た。
勿論今日は楓が私の家族に会う為に来た訳で、前もって話してはあったけれど、
「うわ!? マジだ! お姉ちゃん、本当に彼氏連れて来た! しかも、めっちゃイケメンだし!」
「あらあら、本当にね。遠いところをわざわざごめんなさいねぇ。とりあえず上がってちょうだい」
出迎えてくれた母と妹のテンションは異常に高かった。
「お邪魔します」
母と妹のテンションの高さに圧倒された楓は若干戸惑いつつも、用意されたスリッパに足を通し、脱いだ靴を揃えると私の後に続いてリビングへとやって来る。
「お父さん久しぶり。ただいま。この人がお付き合いしてる笹葉 楓さんだよ」
「初めまして」
「ああ、どうも。とりあえず、座りなさい」
「はい、失礼します」
リビングのソファーには父が座っていて、私たちはテーブルを挟んだ向かい側のソファーに腰を下ろす。
妹はダイニングテーブルの方に着き、母はお茶の用意をする為にキッチンへ。
何だか楓が横に居るだけで、自分の実家なのに他人の家みたいに居心地の悪い今の状況にソワソワしてしまうけど、楓の方はもっと居心地が悪いに違い無い。いつになく表情が硬いような気がする。
そんな中、ようやくお茶の準備を終えた母が席に着くと、一番初めに口を開いたのは楓だった。
「改めまして、笹葉 楓と申します。実玖さんとは同じ会社に勤めていて、彼女には仕事でもプライベートでも助けられています。本日はお忙しいところお時間を割いてくださり、誠にありがとうございます」
「ご丁寧にどうもありがとうね。まさか実玖にこんな素敵な方が居たなんて、私もお父さんも本当にびっくりしちゃって。ねぇ?」
「ああ、そうだな」
楓の印象は結構良いらしく、母は終始上機嫌。父は感情を表には出さないから分かりにくいけれど、良い印象を感じているようだった。
「初めまして」
「こちら、お付き合いしてる笹葉 楓さんだよ」
楓のご両親との顔合わせから一週間後、今日は私の実家へとやって来た。
勿論今日は楓が私の家族に会う為に来た訳で、前もって話してはあったけれど、
「うわ!? マジだ! お姉ちゃん、本当に彼氏連れて来た! しかも、めっちゃイケメンだし!」
「あらあら、本当にね。遠いところをわざわざごめんなさいねぇ。とりあえず上がってちょうだい」
出迎えてくれた母と妹のテンションは異常に高かった。
「お邪魔します」
母と妹のテンションの高さに圧倒された楓は若干戸惑いつつも、用意されたスリッパに足を通し、脱いだ靴を揃えると私の後に続いてリビングへとやって来る。
「お父さん久しぶり。ただいま。この人がお付き合いしてる笹葉 楓さんだよ」
「初めまして」
「ああ、どうも。とりあえず、座りなさい」
「はい、失礼します」
リビングのソファーには父が座っていて、私たちはテーブルを挟んだ向かい側のソファーに腰を下ろす。
妹はダイニングテーブルの方に着き、母はお茶の用意をする為にキッチンへ。
何だか楓が横に居るだけで、自分の実家なのに他人の家みたいに居心地の悪い今の状況にソワソワしてしまうけど、楓の方はもっと居心地が悪いに違い無い。いつになく表情が硬いような気がする。
そんな中、ようやくお茶の準備を終えた母が席に着くと、一番初めに口を開いたのは楓だった。
「改めまして、笹葉 楓と申します。実玖さんとは同じ会社に勤めていて、彼女には仕事でもプライベートでも助けられています。本日はお忙しいところお時間を割いてくださり、誠にありがとうございます」
「ご丁寧にどうもありがとうね。まさか実玖にこんな素敵な方が居たなんて、私もお父さんも本当にびっくりしちゃって。ねぇ?」
「ああ、そうだな」
楓の印象は結構良いらしく、母は終始上機嫌。父は感情を表には出さないから分かりにくいけれど、良い印象を感じているようだった。