私はお守りじゃありません! ~現代の大奥で婚約バトル!? 呪われた御曹司が「君は俺のお守りだ」と甘えてきます~
「なら、ありがたく受け取っておく」
 コスモは照れ臭そうに言った。
 一鈴は目を細めて二人を見た。
 彼女たちはきっと当たりで、私ははずれだ。
 もとからわかっていたことだ。
 一鈴はへらっと笑った。



 ドアがノックされ、一鈴たちは顔を見合わせた。
「どうぞ」
 莉衣沙が言うと、ドアが開いて穂希が現れた。
 入れ違いに外商たちが出て行く。
「君たち」
 穂希が驚きの声をあげる。
 一鈴も驚いた。
「一鈴さんのストーカー?」
 コスモがつぶやく。
「見舞いだよ」
 お菓子が入った箱を手に、穂希が言う。
「知り合いがこの病院に運ばれてね。ついでにこちらにも寄った」
「ついでって失礼ね」
「失敬」
 莉衣沙に文句をつけられ、穂希はすぐに謝り、お菓子を渡した。

「知り合いってもしかして」
 一鈴はコスモを見た。コスモが黙ってうなずく。
「なによ、二人だけでわかりあっちゃって」
 莉衣沙が頬をふくらませ、穂希は顔をしかめた。
「なにか知っているのか」
 一鈴は迷ってコスモを見る。コスモは首をふった。
「なにも知らないです」
「こちらは……まさか、コスモさん?」
 穂希は驚いてつぶやく。
「まさかって、失礼ですよ」
 一鈴が言うと、穂希はハッとする。
「すまない。だが、こんなきれいだったか?」
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