私はお守りじゃありません! ~現代の大奥で婚約バトル!? 呪われた御曹司が「君は俺のお守りだ」と甘えてきます~
はい、と一鈴は立ち上がった。
「九守一鈴です。よろしくお願いします」
「みなさん下のお名前で呼ぶことになっています。一鈴さんもそのようになさってね」
「はい」
変なルールだとは思ったが、逆らう理由もない。
「一条院爽歌です。困ったことがあったらおっしゃってね」
爽歌が会釈をした。が、ほかの令嬢は黙ったままだった。
一鈴は決めた。絶対に爽歌さんを推す、と。
「一鈴さんにはたくさん聞きたいことがあります」
恭子が一鈴をにらむようにして言う。
「全部穂希さんに聞いてください」
とっさに答えると、全員が一鈴を見る。
「あははは!」
直後、笑ってしまった。いつもの癖だ。笑ってはいけない場面で笑ってしまう。
「礼儀しらずな」
恭子が眉をひそめた。
「おばさま、慣れてらっしゃらないのですわ。そっとしておいてあげませんか」
「爽歌さんはお優しいわ」
恭子はとたんにニコニコして彼女を見る。
爽歌さんありがとう!
一鈴は心の中で礼を言う。
食事はコース料理のようだった。
たくさん並べられたナイフとフォークに一鈴は困惑した。
適当に一本持ってみる。
「マナーも知らないなんて」
くすくすと莉衣沙が笑った。
「前から思ってたけど、あんた性格悪いね」
頬杖をついて香珠萌が言う。
莉衣沙はつんと顔をそむけた。
「私は吉岡香珠萌。あんたが来てくれてよかった。結婚なんて嫌だから。親がうるさいから残ってただけ」
香珠萌は逆手でフォークを持ち、料理を突き刺した。
恭子は顔をしかめたが、なにも言わなかった。
「騒ぐなら出て行ってくださいます? ここはお食事をする場所です」
佳乃が冷たく言った。
「感じわる」
莉衣沙はむっとして、それでも一鈴にからむのをやめた。
「九守一鈴です。よろしくお願いします」
「みなさん下のお名前で呼ぶことになっています。一鈴さんもそのようになさってね」
「はい」
変なルールだとは思ったが、逆らう理由もない。
「一条院爽歌です。困ったことがあったらおっしゃってね」
爽歌が会釈をした。が、ほかの令嬢は黙ったままだった。
一鈴は決めた。絶対に爽歌さんを推す、と。
「一鈴さんにはたくさん聞きたいことがあります」
恭子が一鈴をにらむようにして言う。
「全部穂希さんに聞いてください」
とっさに答えると、全員が一鈴を見る。
「あははは!」
直後、笑ってしまった。いつもの癖だ。笑ってはいけない場面で笑ってしまう。
「礼儀しらずな」
恭子が眉をひそめた。
「おばさま、慣れてらっしゃらないのですわ。そっとしておいてあげませんか」
「爽歌さんはお優しいわ」
恭子はとたんにニコニコして彼女を見る。
爽歌さんありがとう!
一鈴は心の中で礼を言う。
食事はコース料理のようだった。
たくさん並べられたナイフとフォークに一鈴は困惑した。
適当に一本持ってみる。
「マナーも知らないなんて」
くすくすと莉衣沙が笑った。
「前から思ってたけど、あんた性格悪いね」
頬杖をついて香珠萌が言う。
莉衣沙はつんと顔をそむけた。
「私は吉岡香珠萌。あんたが来てくれてよかった。結婚なんて嫌だから。親がうるさいから残ってただけ」
香珠萌は逆手でフォークを持ち、料理を突き刺した。
恭子は顔をしかめたが、なにも言わなかった。
「騒ぐなら出て行ってくださいます? ここはお食事をする場所です」
佳乃が冷たく言った。
「感じわる」
莉衣沙はむっとして、それでも一鈴にからむのをやめた。