私はお守りじゃありません! ~現代の大奥で婚約バトル!? 呪われた御曹司が「君は俺のお守りだ」と甘えてきます~
前菜は足つきの平たいガラスの器に盛られていた。すり身魚のムースを薄くスライスしたキュウリで巻き、上に載ったいくらが宝石のように輝く。塩の効いたムースはふんわりしていて、いくらのぷちぷち触感とのバランスが絶妙だった。
続いて小松菜のポタージュがパンとともに運ばれてくる。
一鈴はそろそろとパンを手に持った。物を持つときにはわしづかみにしてはいけないと言われていた。親指、人差し指、中指の本でつまむようにして、薬指と小指を立てずに指を揃える。
「普通にすればいいのに」
ぎこちない一鈴の動きを見て、コスモは笑ってパンをわしづかみにした。
次はシマアジの料理だった。白ワインのソースは生クリームとバターの味わいが濃厚だった。
続いては口直しのソルベ。口直し用だから、さっぱりしていた。
いよいよメインだ、と一鈴はわくわくした。
メイドが皿を持って来た。皿には銀色の丸い蓋、クローシュが被せられていた。
「すごそうですね」
コスモにささやくと、彼女は苦笑した。
「きっと普通の肉料理だよ」
皿が全員の前に置かれ、メイドがそれぞれの蓋の取っ手を持つ。
メイドが一斉に蓋を持ち上げる。
一鈴は目が皿に釘付けになった。
「ひっ」
メイドが短い悲鳴を上げてクローシュを取り落とした。
がらん、と大きな音が響く。
「きゃああ!」
莉衣沙が悲鳴を上げる。
「なんだこれ!」
コスモが一鈴の皿を見て驚愕した。
穂希ががたん、と音を立てて立ち上がった。
佳乃は顔をしかめ、爽歌は驚いて口に両手を当てていた。
「多美子さん!」
恭子が悲鳴のように声を上げた。
続いて小松菜のポタージュがパンとともに運ばれてくる。
一鈴はそろそろとパンを手に持った。物を持つときにはわしづかみにしてはいけないと言われていた。親指、人差し指、中指の本でつまむようにして、薬指と小指を立てずに指を揃える。
「普通にすればいいのに」
ぎこちない一鈴の動きを見て、コスモは笑ってパンをわしづかみにした。
次はシマアジの料理だった。白ワインのソースは生クリームとバターの味わいが濃厚だった。
続いては口直しのソルベ。口直し用だから、さっぱりしていた。
いよいよメインだ、と一鈴はわくわくした。
メイドが皿を持って来た。皿には銀色の丸い蓋、クローシュが被せられていた。
「すごそうですね」
コスモにささやくと、彼女は苦笑した。
「きっと普通の肉料理だよ」
皿が全員の前に置かれ、メイドがそれぞれの蓋の取っ手を持つ。
メイドが一斉に蓋を持ち上げる。
一鈴は目が皿に釘付けになった。
「ひっ」
メイドが短い悲鳴を上げてクローシュを取り落とした。
がらん、と大きな音が響く。
「きゃああ!」
莉衣沙が悲鳴を上げる。
「なんだこれ!」
コスモが一鈴の皿を見て驚愕した。
穂希ががたん、と音を立てて立ち上がった。
佳乃は顔をしかめ、爽歌は驚いて口に両手を当てていた。
「多美子さん!」
恭子が悲鳴のように声を上げた。