家出少女の反抗
私は思いっきり、優の腕をこれでもかと掴む。
絶対に、くたばる訳にはいけない。
意識が朦朧とする中、無意識にそう考えた。
理由はわからない。
だけど、男性の力というものは女性よりも強い力。
鉄のような硬さの手が、喉仏をジリジリと押し込んでゆく。
必死の抵抗故に、藻掻いた瞬間だった。
「もう……っ、やめてっ……!!」
バコンッと大きな物音が、優の背後から物音がした。
咄嗟に優と私は、床に倒れた。
起き上がると、愛が金属バッドを手にして優の背中を殴っていた。
「ってぇな!!危ないと思って避けたけど……殺されてぇのか!!」
震える体を一瞬萎縮させ、バッドを構える愛。
「これ以上……霞に手を出したら……容赦しないから……っ!!本気だから!!」
まるで来ないでと言わんばかりに、バットを振りかざす。
その様子を見た私はハッとして、愛の後ろについた。
怖かったからというのもあるが、反面に愛を助けたいという気持ちもあったからだ。
「おいおい……女二人で俺を殺せると思ってんのか?」