「あなたの目になりたい。」 そう書いてくれたあなたへ。
 あなたは苦しんでいたよね。
「私の大事な友達が死んでいきます。」
そのブログを読んだ時、ぼくは不思議な何かを感じていた。
 その意味が理解できるまで少しの時間が必要だった。
 それは友達が死ぬのではなくて、自分が死ぬほどに苦しんでいるというあなたからのメッセージだった。
 その人の名前はピーちゃん。
 ぼくはなぜか耐え切れなくなって、あなたにメールを送った。
 絶えず過食症に苦しんでいたあなたは、今どうしているのだろう?
もう15年も前のことだから今更って気もするけど、、、。

 あなたは離婚に絡むトラブルで苦しみぬいていたよね。
毎日が過食症との戦いだった。
ぼくに少しの勇気と力が有ったならあなたを幸せにできたかもしれない。
 でもぼくはあなたに深い依存症も感じていたんだ。
だから深入りしてはいけないとも思っていた。

 あなたは全盲のぼくに「あなたの目になりたい。」とも書いてくれたよね。
すごく嬉しかったよ。
メールだけの付き合い、生まれも顔も知らないただの通りすがりだったのに。
でもいつか、あなたはぼくから離れてしまった。
今も北海道の雪の中で震えていないかい?
あなたの町へぼくが行くことは無いかもしれないけれど、ぼくも北海道に住んでいる。
次に生まれてきたらまた何処かで会うかもしれないね。どうかそれまで元気で。
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